中学生の塾選びに失敗しないためのポイントは?体験談や注意点を解説

中学生が高校受験対策などで塾を選ぶ際、ほとんどの方が失敗したくないと思うのではないでしょうか。しかし、中には失敗してしまったという体験談もあります。
そこで本記事では、中学生の塾選びでよくある失敗パターンや失敗しないための対策を紹介します。塾は通塾の目的などを明確にし、自身に合ったところを選ぶことが重要です。
中学生に上がり、これから塾探しをしようと考えている保護者の方は、ぜひ本記事の内容をチェックしてみてください。
中学生の塾選びでよくある失敗パターンや体験談【Yahoo!知恵袋やブログからご紹介】
中学生の塾選びでよくある失敗パターンや体験談を5つ紹介します。
塾自体の質もありますが、子どもに合っていない塾を選んでしまったというパターンにも注意が必要です。塾選びの際の参考にしてください。
目的を決めずになんとなく選んでしまう
帰国したばかりで誰に相談すればいいかもわからず、とりあえずネットで検索した大手の塾に行きました。(中略)娘を入塾させた塾は、とくに公立に強い塾だったので、公立は翠嵐以外受けない方がいいとずっと言われていました。(中略)公立の受験が終わり、塾での採点をした時には、翠嵐の合格ラインに達しているとのことでしたが、結果は不合格。(中略)そもそも長女は、私立は帰国子女枠での受験をする予定でしたので、その“帰国子女枠での受験”の情報をたくさん持っていて、そのノウハウに長けた塾を探し、選ぶべきでした。
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塾によって得意とするカリキュラムが異なります。こちらの体験談の方のように、帰国子女の方や、中高一貫に通っていて早い段階から大学受験を見据えたい方など、目的によって塾を変えましょう。
志望校合格を達成したい、学校の定期テストなどの成績アップを目指したいなど、何のために塾に通うのかを親子と塾側でしっかりと認識合わせをすることが重要です。
講師との相性や質を考慮しなかった
私は今、週三で個別指導塾に行っています。
成績などは塾に行く前より上がってはいるのですが塾長の接し方が嫌すぎて転塾したいです。
私の塾は毎週何曜日か決まってるのではなく塾長が週三で予定を組んでその予定表を貰います。
今月の予定表を出された時に予定がありこの日はずらして欲しいとお願いするととても嫌味ったらしく愚痴を言ってきます。私だけではなく親が電話をしたとしても親に対して嫌味ったらしく言っており、私は体調を崩しやすいなどの理由で塾を休むことが結構ありその電話をする時もまたですかと愚痴愚痴言ってきます。
塾長以外の先生たちはとてもいい先生で好きなのですが塾長がほんとにいやで転塾したいです。
前までは自習室などに通っていましたが今では毎日のように嫌味を言われるのがいやで自習室にすら行けてません。中学三年生の受験のこの時期に転塾はやめておくべきなのですか
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講師も人間なので、誰にでも合う講師というのはなかなかいません。どうしても合わず、塾に通うのが苦痛になると学習が捗らず失敗だと感じることがあるでしょう。
事前のカウンセリングなどでチェックしたり、個別指導塾であれば何度でも講師のチェンジが無料のところを選んだりするのがおすすめです。
費用や料金体系の認識の不一致
高校受験生の子を持つ母です。こんな時期ですが冬期講習より転塾を考えていまして悩んでいます。成績は中以下です。冬期講習に18万円別途月々の授業料月々5万円の請求があり(中略)冬期講習の個別時間割?を見ると学校のない日を数えても明らかに通えない時間数でした。成績中以下の子供が8時間なり毎日集中するのは無理かと。77コマ1コマ80分です。なので問いあせたところ 削ってもいいですが成績落ちたらねぇみたいな(略)
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そもそも料金が高すぎる、結局いくら払うのか分からないなど、料金面で合わない場合は失敗と感じることがあります。
個別指導塾など、料金見積もりが必要なケースも多いため、必ず契約前にいくら払うことになるのかを確認してください。
ただし、安ければいいということでもないため、継続して塾に通えるかという観点で確認しましょう。
塾の雰囲気・環境を下調べしなかった
塾の雰囲気や環境は、事前に可能な範囲で調べておきます。通学する場合は通いやすいか、周辺の治安や教室内は清潔かなど、実際に通うのは子供なので確認しましょう。
夜の通塾が不安という場合は、自宅でできるオンライン塾などもおすすめです。送り迎えなどの手間や移動時間の削減にもつながるため、自宅でもしっかり学習できるタイプの子には特に向いています。
合格実績や口コミだけを鵜呑みにした
合格実績や口コミだけを鵜呑みにしてしまうと、実態と異なるケースがあります。合格実績は塾全体の成果であって、必ずしも自分の子にそのノウハウが合うとは限りません。
難関校を目指す方の多い塾だと、授業のレベルについていけないこともあるため、実績だけで選ぶのはやめましょう。また、口コミも人によって感じ方が違います。
どんな塾にも良い口コミと悪い口コミがあるため、どちらも確認して総合的に判断することが重要です。
「塾選びに失敗したかも」と感じたら?転塾すべきかの判断と対処法
「塾選びに失敗したかも」と感じたとき、転塾すべきかの判断と対処法について3点解説します。
すぐに転塾はせず、まずは順を追って本当に転塾すべきかを見極めるのがポイントです。
まずは原因を見極める
塾選びに失敗したと感じるポイントを、冷静に並べてみましょう。たとえば、個別指導塾で講師が合わない場合は、講師の変更が可能かを確認します。
講師が変われば転塾する必要が無くなる可能性があるため、原因の分析を行ってください。
今の塾に改善の相談をしてみる
原因が分かったら、改善の相談をしてみましょう。もちろん、料金面など改善につながらない場合もあります。
しかし、塾としても生徒はお客さんなので、対応できる部分については対応してくれるかもしれません。困っている部分をしっかりと、理路整然と伝えてください。
子どもの希望を確認する
保護者側の意見だけで決めるのではなく、子どもにも希望は確認しましょう。たとえば、仲の良い友達がいるなど、塾に行くこと自体がモチベーションになっているようなケースです。
それで成績が上がっていなければ塾としては失敗かもしれませんが、塾を変えたことで学習自体をしなくなってしまう可能性もあります。最終的に転塾の判断をするにしても、一度は子どもにも希望の確認するのがよいでしょう。
転塾する際の注意点
転塾する際は、以下のようなポイントに注意してください。
- 転塾先と現在の塾の比較
- 料金体系
- 子どもへの説明
転塾したあとに、同じ失敗をしないようにすることが重要です。しっかりと事前リサーチを行い、転塾の原因が解決できるかを確認しておきます。
また、スムーズな転塾のためには、授業料や月謝の清算、教材の引き継ぎなど事務手続きもチェックしてください。お子さんには「今の塾が合わないのはあなたのせいではなく、他にもっと合う場所があるはずだ」という前向きな説明を心がけましょう。
塾を変えたことで、塾に行くこと自体が嫌にならないよう、お子さんのケアも非常に重要なポイントです。
失敗しない塾の選び方とは?後悔しないためのチェックポイント
失敗しない塾の選び方として、7つのチェックポイントを記載します。
新しい塾を探す際は、上記の内容を1点ずつ確認して選んでみてください。
通塾の目的を明確にする
まずは何故塾に通う必要があるのかを明確にしておくとよいでしょう。たとえば以下のような理由です。
- 高校受験対策
- 定期テスト対策や成績アップ
- 中高一貫なので大学受験を視野に入れたい
- 不登校や帰国子女
置かれている環境や、目的によって選ぶべき塾が異なります。塾に通って何を達成したいのかを親子で確認しておきましょう。
指導形態(集団・個別・オンラインなど)を検討する
塾の指導形態は事前に確認し、子どもに合ったものを選びましょう。独自のカリキュラムでしっかりとレベルアップを目指したい場合は、通塾・オンライン問わず個別指導がおすすめです。
また、部活などがあり、塾に通う時間を削減したい方や、送り迎えの手間や遅い時間の子どもの外出が不安な方はオンライン指導を検討するとよいでしょう。
ただし、集団よりは個別指導の方が料金が高くなる傾向があるため予算に合わせて選択してください。
授業の進め方やカリキュラム内容を確認
授業の進め方、カリキュラムの内容なども要チェックです。個別指導塾であれば一人ひとりの目的に沿ったカリキュラムを作成してくれるところが多いです。
また、塾によっては定期テスト対策と高校受験対策などでコースが分かれているケースもあるため、目的を明確にしたうえで授業内容をチェックしていきましょう。
中には無料体験授業などが利用できるところもあるので、ぜひ活用してください。
講師の質や指導スタイルをチェック
講師の質や指導スタイルもチェックしてください。体験授業などを活用したり、YouTubeなどで情報発信しているところなどは授業の雰囲気を確認できる場合もあります。
大学生のアルバイトからプロ講師までさまざまですが、講師の質が高いほど料金も高くなる点には注意が必要です。アルバイト講師が必ずしも悪いわけではないため、相性の合う方を探していくことが重要です。
相性についてはどうしても接してみるまで分からない部分があるため、特に個別指導塾の場合は何度でもチェンジができるところを選ぶと安心感があります。
塾の雰囲気・環境を事前に見る
塾の雰囲気や環境は事前に見学させてもらうとよいでしょう。ほとんどの塾は事前に教室の雰囲気などを見ることが可能です。
清潔感はあるか、来客応対の質はどうかなど、子どもを通わせても大丈夫かどうかを見ていきます。
また、通いやすさや周辺の治安なども、実際に行く時間に通ってみてチェックするのがおすすめです。通塾を避けたい場合は、オンラインでの受講も検討します。
料金体系やスケジュールをしっかり確認
料金体系や、スケジュールにどの程度融通が利くかもしっかり確認しましょう。特に個別指導塾の場合、料金は完全に見積もり制となる場合があります。
「思いのほか高くて継続が難しい」ということにならないよう、申し込み前に必ずチェックしてください。また、スケジュールについてはオンラインや個別指導の方が自由度が高い傾向にあります。
教室受講だとどうしても場所に限りがあるため、決まった時間に授業が行われます。個別指導やオンラインだといつでも自由にとまではいきませんが、変更がしやすいのでヒアリングの際などに訊いておくとよいでしょう。
複数の塾を比較し、必ず体験授業を受ける
塾を選ぶ際は、複数の塾を比較して体験授業を受けてください。どの塾がいいかは、通う子どもによって異なり一概にはいえないため、最も合うところを探すことが重要です。
体験授業で雰囲気を確認し、各塾の実績やカリキュラム内容、料金などを並べてみて選択しましょう。
オンライン塾という選択肢も検討しよう
現在通っている塾が合わず転塾を考えている場合、思い切ってオンライン塾に切り替えてみることで状況が好転する可能性もあります。
特に以下のような方は検討がおすすめです。
- 塾に通うのが負担で自主学習型のほうが合う
- 地方在住だがハイレベルな指導を受けたい
- 教師や他の生徒との関係に悩まされたくない
近くに良い塾が無かったり、人間関係がわずらわしいなどの場合におすすめです。
移動時間を削減してその分学習に当てたり、部活との両立もしやすくなったりするので、ぜひ選択肢に入れてみてください。
中学生におすすめのオンライン塾は以下の記事でも解説しています。