不登校の自宅学習におすすめの教材は?学習手段も紹介

不登校の自宅学習におすすめの教材は?学習手段も紹介

子どもが不登校になっているため、自宅学習をする必要があるが、どのように行えばいいか分からないという悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。

不登校の場合は学校の授業範囲を学習する以外にも、メンタルサポートなどのケアがあると安心です。

そこで本記事では、不登校の子どもの自宅学習におすすめな教材と、学習方法について紹介します。

大手のオンライン個別指導塾などでも、不登校向けのカリキュラムが用意されているケースがあるため、ぜひ確認してみてください。

迷う場合は、不登校でも出席扱いになる制度がある「すらら」か、不登校向けコースが用意されている「トライ」がおすすめです。

目次

不登校の子どもが自宅学習をするための手段

不登校の子どもが、自宅学習を進めるための手段は、おもに以下の6点です。

自宅学習手段メリットデメリット
無料動画やウェブサイト・気軽に始められる
・費用がかからない
・範囲が限定的
・継続しにくい
・情報の正確性が
担保されていない
ドリルや参考書・費用が安め
・学習範囲が明確
・質問ができない
・自分で選ぶ必要がある
通信教育やオンライン教材・最新の情報が得られる
・ノウハウに基づいたカリキュラム
・継続しやすい
・費用がかかる
・一人ひとりに合った
カリキュラムではない
・設備が必要
オンライン個別指導・家庭教師・一人ひとりに合わせたカリキュラム
・マンツーマン指導
・家から出なくても利用できる
・質問などサポートが手厚い
・費用が高い
・設備が必要
公立の学習支援教室やフリースクール・公立だと無料の場合もある
・学校の出席扱いにある場合もある
・不登校児のケアも行ってもらえる
・民間だと費用がかかる
・通う必要がある
平日昼間から開講している学習塾・同級生に会わずに済む
・最新情報が得られる
・質問などサポートが手厚い
・費用がかかる
・通う必要がある
・数は少ない

それぞれ一長一短なので、子どもや目的に合わせて選択することが重要です。

予算をかけられる場合は、オンラインの個別指導だと一人ひとりに合わせてカリキュラムを組んでもらえるのでおすすめです。

無料学習動画やウェブサイト

無料学習動画や無料ウェブサイトを活用すると、費用をかけずに学習が可能です。

たとえば、以下のような無料サイトがあります。

  • NHK for School
  • 学習系YouTubeチャンネル
  • 学習アプリ(漢字ドリルアプリなど)

気軽に始められる反面、どうしても教材ごとに質のバラつきが発生し、情報も最新でない可能性があります。

範囲も限定的になりやすく、継続しにくいため、メインの学習方法としては推奨できません。

市販のドリルや参考書

市販のドリルや参考書を使えば、塾などに通うよりは安価で学習できます。

学習範囲も明確で、例えば、小学6年間・中学3年間を総まとめする参考書を使えば、短期間で学習の遅れを取り戻せるでしょう。

ただし、デメリットは質問できないという点で、分からない部分が出てきたときに自己解決が必要になります。

市販のドリルは補助的に使用するのがおすすめです。

通信教育やオンライン教材

通信教育やオンライン教材を活用すれば、各社の実績やノウハウを元に継続して学習を続けられるのが利点です。

最新の情報が得やすく、教材によっては質問サポートなどもあるので安心感があります。

費用はかかりますが、個別指導などに比べると抑えめで、自宅で学習できるのでおすすめの方法です。

ただし、カリキュラム自体は一人ひとりに合わせて作られるものではない点は注意してください。

例としては以下のようなものがあります。

  • すらら
  • 進研ゼミ
  • Z会
  • スマイルゼミなど

紙・タブレット教材を活用したサービスもあり、モチベーションを維持しながら学習に取り組めるでしょう。

オンライン個別指導・家庭教師

オンライン個別指導や家庭教師の場合、一人ひとりに合った個別カリキュラムを作成してもらえるのが大きな利点です。

学習の進捗度合いに合わせて、分からないところを重点的に学習するなど臨機応変に学習でき、質問などのサポートも手厚くなります。

トライのオンライン指導などが代表的な例で、講師と教育プランナーなど複数名がついて進捗管理やカリキュラムの提案を行ってくれます。

費用が高めなのがデメリットですが、しっかりと学習を進めたい場合におすすめの方法です。

不登校児向けのオンライン家庭教師も最近ではメジャーになっています。

公立の学習支援教室やフリースクール

公立の学習支援教室やフリースクールなどは、施設ごとに費用やカリキュラムが異なるのが特徴です。

公立の場合は費用がかからないケースもあり、逆に民間の場合は費用が高めになる場合もあります。

不登校児を対象としているためサポートが手厚く、メンタル面のケアなども行ってもらえるメリットがあります。

ただし、どうしても通う必要があるため、家から出られない場合などには活用しにくいのがデメリットです。

平日の昼間から開講している学習塾

一般的な塾の中にも、不登校児向けなどに平日昼間から開講されている塾があります。

同級生が学校に行っている間に学習できるため、塾で会うことが無いのが大きな利点です。

ただし、昼間に開講している塾は多いわけではないため、探すのが難しい可能性があります。

また、フリースクールなどと同様に通塾の必要性がある点も注意が必要です。

近くにある方は検討してみてください。

不登校生向けの自宅学習教材おすすめ5選を比較

不登校生向けの自宅学習教材の中から、おすすめの5つを比較、解説します。

不登校向け教材料金(税込)特徴
すらら8,800円~・全国で40万人が利用する大手
・学校の出席扱いになる制度
がある
トライのオンライン個別指導14,960円〜・サポートが手厚い
・難関校への進学実績もある
進研ゼミ3,250円〜・主要5科目以外に
プログラミングも対象
・赤ぺン先生の添削指導あり
スマイルゼミ3,630円〜・専用タブレットで学習が完結
・自動採点機能が充実
天神要問合せ・無学年式の教材
・印刷機能もついているので
プリントとしても利用可能

送られてきた教材で学習するものから、講師とマンツーマンで個別指導を受けるものまでさまざまです。

目的に合わせて、子どもに合った教材を選択してください。

すららは文部科学省の規定で出席扱いとなる授業を受けられる

すららは文部科学省の規定で出席扱いとなる授業を受けられる
入会金(税込)7,700円~
月額料金(税込)8,800円~
対象・小学生
・中学生
・高校生
学習形式自前のタブレットやPCでWeb学習
特徴・全国で40万人が利用する大手
・学校の出席扱いになる制度がある

すらら無学年式のカリキュラムを採用しており、自前のPCやタブレットを使ったWeb教材で学習を進めます。

子ども一人ひとりにコーチがつき、定期的なヒアリングや学習進捗の確認などで学習習慣が身に着けられます。

また、無学年式のカリキュラムなので、つまづいた部分まで遡って学習できるのが特徴です。

そのため、長期間不登校になっている子どもでも始めやすいでしょう。

すららでは、文部科学省の規定で出席扱いになる授業を受けることが可能で、実際に累計1,700人以上の方が出席扱いとなった実績もあります。

利用するにはいくつかの条件があるため、気になる方は問い合わせてみてください。

すららの公式サイトをみる

トライのオンライン個別指導は完全マンツーマンで不登校に特化したコースがある

トライのオンライン個別指導は完全マンツーマンで不登校に特化したコースがある
入会金(税込)11,000 円
月額料金(税込)14,960円〜
対象・小学生
・中学生
・高校生
学習形式自前のタブレットやPCでマンツーマン指導
特徴・サポートが手厚い
・難関校への進学実績もある

トライのオンライン個別指導は、完全マンツーマンでの指導が特徴で生徒一人ひとりに合ったカリキュラムを提案してくれます。

不登校に特化したコースが用意されており、専任の教育プランナーがついて学習プランを提案するだけでなく、学校復帰に向けたアドバイスや通信制なども視野にいれた臨機応変なサポートを受けることが可能です。

全国33万人の講師からぴったり合う方を選択でき、講師の変更は何度でも無料です。

トライでも出席扱いになった実績があるため、希望する方は一度相談してみてください。

また、進学実績が高いのも特徴で、難関校を含め2024年には累計2,658名の合格実績があります。

トライのオンライン個別指導塾の公式サイトはこちら

進研ゼミは紙とタブレットを併用できる定番の総合教材

進研ゼミは紙とタブレットを併用できる定番の総合教材
入会金(税込)なし
月額料金(税込)3,250円〜
対象・幼児
・小学生
・中学生
・高校生
学習形式紙とタブレットのハイブリッド式
特徴・主要5科目以外にプログラミングも対象
・赤ぺン先生の添削指導あり

進研ゼミの中学講座小学講座は、紙教材のチャレンジと、タブレットのチャレンジタッチから選択して受講できます。

特にタブレット学習がおすすめで、最寄りの学校で使っている教科書に沿ったカリキュラムが送信されるので、学習内容が学校の授業から大きく外れないのが利点です。

赤ペン先生による添削指導もあり、ゲーム感覚で楽しく学べるのも進研ゼミの特徴となっています。

進研ゼミ小学講座の公式HPを確認する 進研ゼミ中学講座の公式HPを確認する

スマイルゼミはタブレット1台で完結し自動採点機能が充実

スマイルゼミはタブレット1台で完結し自動採点機能が充実
入会金(税込)10,978円 ※タブレット代
月額料金(税込)3,630円〜
対象・幼児
・小学生
・中学生
・高校生
学習形式専用タブレットを使用したWeb学習
特徴・専用タブレットで学習が完結
・自動採点機能が充実

スマイルゼミはタブレット1台で完結し自動採点機能が充実している学習教材です。

教科書準拠の問題が出題されるので、学校の授業と乖離が少ないのも利点となっています。

また、タブレットに搭載された自動採点機能が充実しており、自分専用の苦手対策や模試の解説など無駄なく学習を進められるでしょう。

2週間のお試し入会もできるので、使ってみてから考えたい方にもおすすめです。

天神は無学年式で自分のペースで進められる個別最適化教材

天神は無学年式で自分のペースで進められる個別最適化教材
入会金(税込)要問合せ
月額料金(税込)要問合せ
対象・幼児
・小学生
・中学生
学習形式PCやタブレットを使用したWeb学習
特徴・無学年式の教材
・印刷機能もついているので
プリントとしても利用可能

天神は無学年式で自分のペースで進められるのが特徴の教材です。

PCやタブレットを使ったWeb学習が基本ですが、リスニングなど一部を除いた問題には印刷機能がついており、プリントとして印刷も可能です。

教科書準拠の問題と、アニメーションを活用した分かりやすい映像授業でレベルアップを目指します。

小学生の不登校生の自宅学習のポイント

小学生の不登校生が、自宅学習をする際のポイントは以下の2点です。

各科目の基礎が固められるか

小学生は、各科目の基礎を重点的に学ぶことが重要です。

小学生の場合、学習範囲は中学生や高校生になっていくにあたっての「基礎中の基礎」となります。

そのため、自宅学習ではまず基礎をしっかり固めましょう。

個別指導などが費用面で厳しいという場合は、「無料の動画+市販教材」の組み合わせで自宅学習を行う方法もあります。

応用的な内容よりも基礎を固められる教材を活用してください。

無学年式の教材を利用できるか

無学年式の教材を利用できると、前の学年でつまづいたところがあっても理解度に合わせて戻れるので安心です。

たとえば、すららなどは無学年式の教材なので自分のペースで学習しやすいのがメリットとなっています。

チャットなどで質問サポートも受けられるので、分からないところが出てきても安心です。

どこの教材を使うか迷ったときは、無学年式かどうかをチェックしてみるのもよいでしょう。

中学生の不登校生の自宅学習のポイント

中学生の不登校生が、自宅学習をする際のポイントは以下の2点です。

受験を意識し始める時期なので、学習内容も重要なポイントです。

継続的に学習習慣を作れるような教材を使用してください。

計画的な復習や学習ペースが作れるか

計画的な復習や学習ペースが作れるかは、中学生にとって重要なポイントです。

内容がより抽象的になり、レベルも上がってくるため、小学生以上に計画的かつ継続的な学習が求められます。

個別のカリキュラムを提案してもらえるオンライン個別指導塾や、教材で学習の進捗管理ができるようなものを選びましょう。

高校受験対策ができるか

中学生の場合、高校受験対策ができるかは重要です。

英語や数学など、苦手科目は早めに対策を始め、志望校対策を意識して学習計画を立てましょう。

中学生向けのオンライン個別指導塾や通信教育であれば、多くの場合受験対策が含まれます。

志望校に合わせたレベルのカリキュラムを選択してください。

不登校でも出席扱いになる制度とは

文部科学省の制度上、不登校児童でも家庭で計画的に学習すれば「出席扱い」にできる制度があります。

不登校でも出席扱いになるには、現状3つの選択肢があります。

  • 教育支援センター(適応指導教室)
  • フリースクール
  • ICTを使ったオンライン学習

学校との連携などいくつかの条件はありますが、子どもの不登校にお悩みの方は制度の利用も検討してみましょう。

特にすららでは出席扱い制度の利用対象となるため、気になる方は一度無料のLINE相談を行ってみてください。

また、文部科学省からの通知内容は以下に掲載されています。

文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」

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